伝説の塾生⑥「綺麗な字」
- 副塾長
- 3月28日
- 読了時間: 2分
萩塾の歴史は30年以上あるので
中には古き良きといいますか
おおらかな時代の象徴のような生徒が数人います。
(生徒、と書いていますが私にとっては先輩だったので
以下、先輩、とします)
小学2年生のときに
隣のクラスの生徒が怒られて血を流しているのを見てから
不登校になり萩塾に通っていた生徒がいました。
高校に入り、髪を赤く染め、たばこを吸い、などなど
不良の象徴のようですが
小学生の私には優しく
不良という言葉も概念もドラマで知っていましたが
その先輩には目の奥から溢れ出るやさしさがありました。
一緒に卓球をしてくれたり、バスケをしてくれたり、
小学生の私と遊んでも
体力も筋力も技術もかけ離れているので心底楽しい、ということは
なかったはずですが、けらけら笑いながら
いいショットだ!
など褒めてくれてました。
塾が空いていないときはトイレの窓から侵入し
台風のときもずぶ濡れになってわざわざ来る。
キレイな字に強い憧れがあったようで
字が上手でした。
あるときから萩塾には「好奇心」と書かれた半紙が額縁に入れて飾ってあります。
赤髪の先輩が書いてくれたものです。
「好奇心」は勉強だけでなく、なんにでも大切なものなのですが、
内面が文字に映し出されているのでしょうか、
この書を見るたびに先輩のことを思い出します。
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