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荒野へ/ジョン・クラカワー

  • 執筆者の写真: 副塾長
    副塾長
  • 3月14日
  • 読了時間: 2分

荒野へ/ジョン・クラカワー


クリス・マッカンドレスのノンフィクション。


22才のとき、都会での生活や家族、学問を捨て、西洋社会の規範に見合う輝かしい未来も捨てて、孤独な放浪の旅に出て、最後にはアラスカで、飢えのせいで命を落とすことになる。

そして、壁には次のような文章を貼っていた。

「私が森へ行ったのは、思慮深く生き、人生の本質的な事実のみに直面し、人生が教えてくれるものを自分が学びとれるかどうか確かめてみたかったからであり、死ぬときになって、自分が生きてはいなかったことを発見するようなはめに陥りたくなかったからである。後略」


私も今から4年前の2021年に明日起きたら死んでいるかもしれない、という経験をし、

せっかく生きているから、ずっと気になっていた岩湧山に登ってすすき野を見たところから、人生が大きく変わりました。


それまで旅といえば、


・数日するもの

・観光名所に行くもの

・ホテルや旅館に泊まるもの


だったのですが、山に登り始め、走るようになってからは


・一日でも旅になる

・観光名所以外にも観光の名所はありふれている

・どこにでも泊まれる


ものへと変わり、以前の旅や旅行はあまり好きではなく

自分から好き好んでいくことはなかったのですが、

僕は後者の旅や旅行が好きだったからだ、と29歳にしてはじめて気づき、

人生というものに温度と肌触りを感じられるようになりました。


人を変えてくれる力、というのはどこにあるのか分からず、

こちらが祈っても、どれだけ手塩にかけても変わらないことの方が多く

現実のままならなさを実感する日々ですが、

なんてことはない、自分でさえ死に直面しないと劇的な変化や気づきはなかったのですから、苦労は買ってでもしろ、とは本当だな、と。


余談ですが、

・小学3年生のときの担任の先生

・中学生のときのバスケ部の顧問

・高校時代に本を貸してくれた女の子

・大学時代の友人

・大学時代に猫サークルで出会った地域の人

などなど大勢の方に人生を大きく変えてもらっています。

もっと大勢いるのですが、挙げ始めるときりがないと気づきました。

それはそれで、今挙げられなかった方に不誠実ですがご愛敬。。。

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