長寿と画家/河原啓子
- 副塾長
- 3月12日
- 読了時間: 2分
執筆者:副塾長
飾り立てた金ピカのこの衣装、生活というものが被せるこの衣装の下で、多少の差はあれ我々はみんな道化師で、誰もが金ピカの衣装をまとっている。
ジョルジュ・ルオー
長寿と画家、p112、河原啓子
アーティストは短命だと伝説になり、長寿の画家は少ないかと思いきや、
逆に長寿の画家に焦点を当てている本を見つけたので思わず手に取りました。
私の大好きなモネも長寿で、自分の庭を理想の風景にし、睡蓮の同じような抽象画を何枚も描いていました。
私自身、虚飾と衒いのないふるまいをしていきたいと思っているのですが、
そう意識してしまっている時点で虚飾と衒いがあります。
ジョルジョ・ルオーの上記の言葉はそのことをグサリと刺してくれているようで惹きつけられました。
ちなみに、ルオーは茨木のり子さんの「わたしが一番きれいだったとき」の終わりに書かれているあの「ルオー爺さんのようにね」のルオーです。
茨木のり子さんもルオーさんに惹かれていたのかな、と思うと
茨木のり子さんと同じ気持ちになれたようで一人浮かれ気分になりました。
そんな些細なことでしあわせな気持ちになれるのだから、
読書を通じて作家や画家に親近感をもつことはいいことですね。
茨木のり子さんの詩で一番好きな詩は
「倚りかからず」(よりかからず)
です。
なんの話。。。
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